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ABOUT US

静かな夜に、ひとり森を歩いていたことがあります。

息をするたびに冷たい空気が肺に満ち、足音だけが頼りなく響いていました。
心の奥に重たい影を抱えたまま、しばらく道を進んで、ふと顔を上げた瞬間。

空にはまんまるの曖昧な月。

その光が、道端の小さな花々を照らし出していました。
何も語らない光景なのに、そのただ在るだけの美しさが、不思議と胸を解きほぐしてくれたように感じました。

──あの夜の光景を忘れたくなくて、「CUUCCA」という名をつけました。
フィンランド語で「KUU(月)」と「KUKKA(花)」。
月と花のひかりが、静かに心を救ってくれた記憶を、この店のはじまりに重ねています。


物語を宿すものたち

CUUCCAが扱うのは、ジュエリーや絵画、聖品といった古いものたちです。
けれど、それは単なる装飾品や骨董品ではありません。

指輪の小さな擦れ跡、聖品の摩耗した輝き、絵画のひび割れ。
それらは欠点ではなく、誰かが触れ、祈り、愛した証です。
その痕跡こそが「物語」であり、経年とともに静かに深まった美しさです。

CUUCCAで大切にしているのは、完璧さではありません。

むしろ欠けや色あせのなかに宿る時間。
その“余白”が、触れる人の心に新しい物語を響かせてくれると信じています。


香りが告げる始まり

すべての品には、パリで1885年から続く紙のお香「Papier d’Arménie®」を添えています。
なかでも「ARMÉNIE(アルメニイ)」は、インセンスとミルラが調和した深い香り。
箱を開けたとき、古い教会や森を思わせるような気配が、そっと立ちのぼります。

香りは目に見えません。

けれど、一瞬で過去の記憶を呼び覚まし、心の奥に残り続けます。
それはアンティークも同じ。
見えないのに、確かに存在し、時を超えて人と人をつないでいく。


願い

月は、誰に見られなくても夜を照らします。
花は、誰に気づかれなくても静かに咲きます。

CUUCCAが届けたいのは、そうした存在です。
派手さも、声高な主張もないけれど、ふと出会った瞬間に心をほどき、
「生きている」という実感をやさしく呼び覚ますもの。

もし、ここで出会った品が、あなたの日々の片隅でそっと光を灯すなら──
それ以上に嬉しいことはありません。

ご意見ご感想、お問い合わせなど、こちらのフォームよりお気軽にお尋ねください。お買い物の流れなどについては、ご利用ガイドよくあるお問い合わせをご確認いただいた上で、お問い合わせいただけましたら幸いです。返品交換等でお写真を添付いただけます場合にはお問い合わせフォームではなく、当店(info@cuucca.com)宛にお写真を添付の上、直接メールをお送りいただけますようお願いいたします。いただいたお問い合わせにつきましては、3営業日以内に回答させていただきます。(土日祝日はお休みをいただいております。)

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