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Christus Patiens, France, Late Gothic or Neo-Gothic Revival


頭を傾け、胸から腰にかけてしなやかなS字を描く美しい身体。腰には短く片結びされたペリゾニウム(腰布)が翻り、その端がわずかに外へと開いています。両足は重ねられ、一本の釘で留められた構図は「Christus patiens(受難のキリスト)」型の典型です。

顔には静かな哀しみが宿り、肩や胸、脚の筋肉には、痛みと静寂が同居する独特の緊張感を感じます。

この造りは14〜15世紀のフランス・ゴシック末期に広まった様式で、頭部の傾き、三本釘型、短い片結びの腰布といった要素は、当時の教会や修道院の十字架像に共通します。

同時に、19世紀後半の「ネオゴシック」復興期にも、この古典的スタイルが忠実に再現され、教会の祭壇や個人の礼拝空間に多く用いられました。現存する本作が中世オリジナルであるか、もしくはその様式を継承した後世のものかは木材の鑑定などが必要なため、確定はできませんでした。

長い年月の中で彩色層は失われ、薄く緑がかった灰褐色が格別に美しいです。


⚫︎ 素材| ウッド
⚫︎ 買付国|フランス
⚫︎ 年代|C.14-15 or Late 19 Century
⚫︎ サイズ | 縦5.3cm 横24.5cm
⚫︎ 重さ|81.4g

 


当店では、ご購入前に商品細部までご確認いただけるよう、マクロレンズ(昆虫の毛や機械式時計のムーブメントなど、緻密な撮影ができるレンズ)で撮影をしております。そのため、肉眼では見えない微細なダメージや経年変化が気になる場合がございますが、実際に見ると気にならない程度であることがほとんどです。




セール価格$528.00

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Christus Patiens, France, Late Gothic or Neo-Gothic Revival
Christus Patiens, France, Late Gothic or Neo-Gothic Revival セール価格$528.00

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