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”Objet de Piété" 聖女のクロモリトグラフ ケース


手のひらにおさまる、小さな祈りのいれもの。

蓋の内側から静かにこちらを見つめるのは、殉教者の聖女。赤と青の衣に身を包み、手には殉教を象徴するヤシの葉を抱えている。

このラウンドケースは、19世紀末のフランスで生まれたもの。紙でかたちづくられたボディに、型押しが繊細に巡らされています。連続唐草文様の型押しが施されています。これはナポレオン3世様式やベル・エポック期によく見られる意匠です。

ガラス越しに見える聖人の図像は、19世紀後半に普及したクロモリトグラフ技法による多色印刷のもの。

おそらく聖品(objet de piété)を収めるための個人用の箱で、祈りや巡礼時に持ち歩かれたもの。美術性と信仰心を融合させた美しい装飾品です。

 巡礼者が大切なメダイやロザリオを入れ、静かな祈りを捧げていたのでしょうか。それとも、少女のベッドサイドに置かれ、やさしい守り手として寄り添っていたのでしょうか。

時間にやさしく磨かれたその表情は、今なお凛としたまなざしで語りかけてきます。


⚫︎ 素材| 紙 メタル ガラス
⚫︎ 買付国|フランス
⚫︎ 年代|C.19世紀末
⚫︎ サイズ | 縦横8.5cm 高さ2.1cm
⚫︎ 重さ|46g


当店では、ご購入前に商品細部までご確認いただけるよう、マクロレンズ(昆虫の毛や機械式時計のムーブメントなど、緻密な撮影ができるレンズ)で撮影をしております。そのため、肉眼では見えない微細なダメージや経年変化が気になる場合がございますが、実際に見ると気にならない程度であることがほとんどです。





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