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C.1900 "Hermine" Silver Plated Mirror Rocket

19世紀末頃に製作された、フランス・ブルゴーニュの紋章が入ったミラーロケット。

18〜19世紀頃のフランスでは、シャトレーン( 高貴な女主人 )と呼ばれる、身の回り品を腰から下げて携帯するためのチェーンやフックなどで繋がれた装身具を身につけるお洒落が流行しました。ぶら下げる物は、眼鏡ケース、ミニチュアノート、香水瓶、ハンカチ用の小さなポーチ、匂い袋、裁縫道具など、持ち主の個性を表現したり、実用的なものなどさまざま。

こちらのロケットもその一つで、シャトレーンの先端にはチェーンに取り付けるためのバチカンがついています。

ロケットに装飾されているオコジョ(Hermine / エルミーヌ)は、フランス・ブルターニュ公の紋章。14世紀後半からブルターニュ公の紋章となったオコジョには、こんな伝説があります。

ある日ブルターニュ公女である「アンヌ」が森に出かけたとき、真っ白い毛に覆われた美しいオコジョをみかけます。

そのオコジョは、狩人に囲まれていました。追い込まれたオコジョは、泥沼を渡って毛皮を汚すよりも、勇敢に正面から狩人達に立ち向かうことを選んだといいます。
このエピソードは、アンヌ公女のモットー"Potius mori quam foedari"(汚されるよりむしろ死を)にインスピレーションを与え、後にブルターニュの紋章となったそう(諸説あり)

そんなオコジョの上には王冠が配され、上部には十字架と美しいアラベスク模様のガーランドが装飾されています。十字架の薄いパーツは赤銅で、ロウ付けされています。

ロケットを開くと片面にミラー、反対には美しいグリーンのベルベットが貼られています。

刻印などはみられませんが、仕上げはおそらくシルバープレート(銀メッキ)と思われます。チェーンとメダイは付属しておりません。


⚫︎ 素材| 銀メッキ( 推定 )  銅
⚫︎ 買付国|フランス
⚫︎ 年代|C.1900年代頃
⚫︎ サイズ | 縦 5cm 横 3.7cm
⚫︎ 重さ|37g



Sale price¥27,800

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