記事: Feuillement / 紹介文

Feuillement / 紹介文
Une histoire qui commence par un parfum
香りから始まる物語
Feuillement(フイユモン)は、「ページをめくる」というフランス語に由来します。
香りは、記憶と記憶のあわいをそっと渡る小舟のよう。
それは、古書のページの隙間からふと立ちのぼる、インクとかすかに甘い紙の匂いのように、私たちを記憶の旅へと連れ出してくれます。
雨上がりの石畳に映る光、指先に残る紙の感触、遠い日に聞いた声——
ひとしずくの香りが、時間を越えて私たちをその瞬間に連れ戻してくれます。
La Terre parle à travers les plantes
植物が語る、大地の記憶
調香には、世界各地のBIO認証農園で育った植物のエッセンシャルオイルを中心に、野生種や丁寧に栽培されたものを厳選。
それぞれの土地の空気や水、太陽の記憶を閉じ込めています。
L’autre façon de lire
もうひとつの読書のかたち
香りをまとうことは、読書に似ています。
読み終えた本を閉じるとき、心に残る余韻のように、香りもまた、私たちの中に足跡を残します。本を読むたび、知らなかった自分に出会うように。
それは、静かで、親密で、深く個人的な、もうひとつの読書のかたち。
“Feuillement”をまとうとき、私たちは自分という書物に新しい章を書き加えます。
自分の輪郭を、そっと指でなぞるように。内なる声に、静かに耳を傾けながら。